いろどり

草木染を四季折々の身近な素材で楽しんでいます【11月の染料写真:ピラカンサ】

マリーゴールド染め(乾燥花びら)を花色違いで試す

マリーゴールドやキバナコスモスの花の乾燥作業が日課となっています。真夏に比べると太陽の日差しが弱いからか、乾燥しきるまでに日数がかかるようになりました。さすがに11月になってからは花の開花スピードが落ちてきているのですが、それでも乾燥が追いつきません。

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写真:マリーゴールドの花・乾燥花びら・ラベル。花色:左から黄色、オレンジ色、黄色ミックス、赤色ミックス。

今年のマリーゴールドは、どれもフレンチなのですが、4色育てています。昨年は、花を冷凍したり・冷凍保存したものを乾燥させたり、仕方が定まっていなかったのですが、今年は花びらだけにして4色一緒くたに乾燥させていました。最近、花色別に乾燥させることにしてみました。乾燥したものをチャック付き袋に入れて保管するのに判別しやすいよう、押し花を作ってラベルを作りました。しかし、これまた押し花を作るのに日数がかかるのですが、その間にチャック付き袋のチャックが開け閉めで効かなくなってしまうことがわかり、瓶に保存することにしました。そうしたら、ラベルのサイズが瓶に適しておらず、ラベルが横向きにしか貼れませんでした。

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写真:マリーゴールドの乾燥花びら保管用瓶

花びらだけにして、しっかり乾燥させると、量は随分少なくなります。乾燥作業は、かなり手間暇がかかる作業です。花色によって花の咲く数や花の大きさが違うのですが、それでも染めれるぐらいは溜まったので、使用量や染め色を見るために今季の花で初染めをしました。黄色と赤色ミックスの2色を比べようと思ったのですが、黄色を計量する時に間違えて黄色ミックスを混ぜてしまい、黄色と黄色ミックス混合になってしまいました。

マリーゴールド染め(乾燥花びら)

マリーゴールド乾燥花びら(黄色と黄色ミックス混合) 20g

マリーゴールド乾燥花びら(赤色ミックス) 20g

・被染物 刺し子糸 480g(40g×12かせ)

 

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写真:マリーゴールドのドライ花びら。左から黄色+黄色ミックス、赤色ミックス

①湯通し

②濃染処理:240g(糸40g×6かせ)

ディスポンの規定通り

③染料液抽出(煮出し)

マリーゴールドのドライ花びら20g+水3L。加熱沸騰後15分煮出して1番液をとる。花びらは使いまわして工程を繰り返し2~4番液までとる(4番液のみ水1.5L)。

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写真:染料液煮出し中。

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写真:黄色+黄色ミックスの染料液。左から1番~4番液。

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写真:赤色ミックスの染料液。左から1番~4番液。

④染色1回目(浸し染め):80g(糸2ずつ)

沸騰した染料液(1番液、2番液、3番液)で15分浸し染め。

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写真:1番液1回目染色中

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写真:1番液1回目染色後。左側:黄色+黄色ミックス、右側:赤色ミックス

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写真:2番液1回目染色後。

⑤媒染(アルミ):80g(糸2ずつ)

アルミ:湯水2.5L+焼ミョウバン0.8g(1%)

刺し子糸を2かせずつ15分媒染後、水洗い。

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写真:媒染中

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写真:1番液媒染後

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写真:2番液媒染後

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写真:3番液媒染後

⑥染色2回目(浸し染め):80g(糸2ずつ)

再沸騰させた染料液(1番液、2番液、3+4番液)で15分浸し染め後、水洗い乾燥。

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写真:1番液2回目染色後

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写真:2番液2回目染色後

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写真:3+4番液2回目染色後

■結果

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写真:マリーゴールド染め(ドライ花びら)。左側:黄色+黄色ミックス、右側:赤色ミックス。上側3かせ:濃染あり、下側3かせ:濃染なし。

●黄色+黄色ミックス(すべてアルミ媒染)

1番液濃染あり:#該当なし

2番液濃染あり:#250蜜柑色(みかんいろ:蜜柑の皮の色のような黄色)

3+4番液濃染あり:#259薄玉子(うすたまご:玉子色の薄い色で薄黄色)

1番液濃染なし:#246鬱金色(うこんいろ:鮮やかな黄色)

2番液濃染なし:#244山吹色(やまぶきいろ:山吹の花のような黄色)

3+4番液濃染なし:#該当なし

●赤色ミックス(すべてアルミ媒染)

1番液濃染あり:#151黄朽葉(きくちば:黄茶色)

2番液濃染あり:#239芥子色(からしいろ:茶味の黄色)

3+4番液濃染あり:#256黄櫨(きはじぞめ:やや茶味の黄色)

1番液濃染なし:#263菜花色(なのはないろ:やや青味の黄色)

2番液濃染なし:#246鬱金

3+4番液濃染なし:#254浅黄(あさき:薄い黄色)

 

赤色ミックスが意外すぎる緑味!赤っぽく染まるものだと思っていました。それでも、染料液の番数があがると緑の色素は少なくなるようで、濃染なしのものは緑味が少なく染まりました。

これから、マリーゴールドは私の定番の染料としますが、来年は花びらを花色別に乾燥させるようにします。花色別に乾燥させれば、単品で使おうが混ぜて使おうがどちらでもよいです。花は色素を含む花びら以外のガクの割合が多いから、花びらだけのほうが色素を抽出するには効率が良いし、花より乾燥時間は短いし保管場所も取らない。

鬱金色が2つありますが、微妙に違う色に染まっています。12かせ、すべて違う色に染まりました。黄色+黄色ミックスの1番液濃染ありは、似た色が本にありませんでした。

今回、ドライ花びら20gで刺し子糸240g(40g×6かせ)を染めました。1番液で2かせ、2番液で2かせ、3+4番液で2かせ。すべての工程を終えて思ったのですが、1番液で染めた糸は、水洗いの時の色落ちがなかなか収まりませんでした。この現象は、色素に対する被染物(刺し子糸)の量が少ないことによるものではないかと思いました。2番液や3+4番液のものは、1番液に比べると水洗いは随分楽でした。

私は、ひとつの染料から色々な色を染めたいと思っているので、濃染なしでも染まる染料の場合は1つの染料液で濃染ありなし両方を染めています。2番液の色素量に濃淡2かせは適量だと思いました。1番液には濃淡2かせは少なく、濃淡4~6かせ染めると水洗いの色落ち現象は緩和されるのだと思います。今回は、染色時間をすべて15分にして染め色を比べましたが、3+4番液の場合は一晩浸し置いたほうがもう少し濃く染まると思います。次回、他の花色を染める時に試してみようと思います。楽しみです。